先週の話だ。
上の娘が通う中学校は、入試で「木、金、土、日の4連休」になるらしかった。
「家から一歩も出ないで寝て暮らす」と彼女はニヤついていたが、いつもは夜も明けぬ時間から「部活だ、朝練だ」と出かけて行くのに、何日も家でゴロゴロしてたら、逆に病気になったらしい。
月曜日の朝、熱を測ると「38度3分」もある。嫁さんが仕事を休み、かかりつけの医者に連れて行くことになった。
「行きがけに診察券を出してくれると助かるんだけど」
承知して、自転車のルートを少し変えた。
駅の反対側にあるこの町医者は、なかなかダンディな先生で、近所でも評判は高い。
看護婦がいたので聞いてみた。
「上の娘が熱出しちゃったみたいなんだけど、待ちますか?」
「いぇ、今日はそんなでもないから9時にくれば大丈夫ですよ」
病院で長く待たされるほどグッタリするものはない。良かったじゃないか。
そう思って自宅に電話を入れ、その旨を伝えた。
ところがだ。
娘は、病院に行かなかったらしい。
ガンと「ヤダ!」と言い切って 、布団から出ず、食事もしないで寝ている。
仕方なく母親が病院まで診察券を取りに行った。帰りがけの薬局で買った薬すら飲んでいないのだそうだ。
彼女は小さい頃からそんなところがあった。
果たして、翌日も熱は下がらず、火曜日はワタシが看病することになった。
「卵スープ」 |
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どうせ何か作るなら、下のチビは「とりわさ」にしてやろう。
彼女は飽きることなく、作れば作っただけ食べるのだ。
で、作った回数も増えたから、少しは賢くなって、最近はこんな↓段取りで下ごしらえをしている。
1. 鍋に湯を沸かし、沸騰したら塩ひとつまみを加えてミツバをさっと茹でる。
2. 冷水にとったミツバはキッチンペーパーでしっかり水分をとり切り分ける。
3. 鶏ササミはスジを取り、ほんの少し塩をまぶして酒をふる。
4. 取ったスジはミツバをゆでた鍋に入れ、この鍋でササミを霜降りにする。
5. 冷水にとったササミはキッチンペーパーでしっかり水分をとり、タッパーに入れる。
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本当は、上の娘には「コーンスープ」を作ってやろうと思っていたのだ。
NHK「今日の料理」で見て、彼女が好きそうだと思ったからだ。
材料の缶詰も買ってきた。
でもだ、今の彼女には、きっと濃厚すぎる。コーンも消化に悪そうだ。
彼女は、相変わらず部屋から出てきもせず、何も口にしないで、ひたすら眠っている。
「病気は寝れば治る」そんなことを直感で理解しているように横になっている。
その様子が穏やかだから、少しお父さんは安心する。
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で、ササミの下ごしらえを終わった鍋には、美味しいスプが出来上がっている。
漉して別鍋に取ってネギの切れ端かなんか入れて一煮立ちさせる。
味が足らなければコンソメなど入れれば良いが、ハーブソルトとちょっぴりの酒で結構味はきまる。
この時使うハーブソルトは「夏兵の塩」だ。昨年初めてハワイに行き、スーパーで見つけて買い込んできた。
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さて、味が決まったら、鍋の火を止め、ほぐした卵を細く入れる。菜箸で柔らかく混ぜてやると卵はフワッと糸状に広がる。
器に入れて白ごまをチョビッとひねって出来上がり。
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「大豆と昆布の炊き合わせ」 |
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前回の大豆が余っているはずだ。
新しい素材に慣れないうちは、つい多く買ってしまい無駄をする。
それでも、あんなでも、初めての大豆料理に満足したのだろう。
NHKのテキストを眺めていたら、「大豆と昆布の炊き合わせ」の記事があるではないか。「昭和の懐かしレシピ」みたいなタイトルだったと思う。
よし、やろう。
そう決めて、大豆1カップ、ざっと洗って水に浸した。
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戻した大豆をヒタヒタの水で煮る。
結構アクがでるので、横で一杯やりながら気長に煮る。
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豆がよい加減になったら、昆布をじょきじょき切って入れる。
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昆布を入れてから30分。
梅干しとしょう油大さじ1/2を加える。
で、また30分経ったら、しょう油大さじ1/2を加える。
テキストにそう書いてある。
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で、火を止めてそのままフタもせず一晩置いた鍋がこんな感じ。
うまそうではないか。
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